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━第14回━
カジノがお客様に対して行うイカサマはありません。 競争の激しい社会ですので、そういった話はカジノに とって致命傷となります。
━まずは渡米のきっかけから聞かせて下さい。━
日本で就職した会社が、たまたまこの会社(サンレモ)の親会社だったんです。 当初は、アメリカに来る事なんて全然考えていませんでした。
それで、オーナーにも、『ビザが取れたらアメリカ行きを考えます』 って。。。 そしたら、ビザが取れたんですよ。 だから、あまり皆さんの様に、アメリカに来る気持ちも
強くは無かったんですよね。(笑)
━渡米された時は、どんなお仕事をされていたのですか?━
カジノフロアーを見渡すと、スロットで勝ったプレーヤーにお金を 払ったりする人がいますよね。ああいった現場での仕事をしてました。
同時に、カジノスクールに通いました。 本来、ディーラーになりたい人が スクールに通うのですが、 私の場合は、ゲームのプロテクションを学ぶ為に
入学しました。 要は、テーブルゲームで、お客様と従業員による不正を 如何に防ぐか、を学んでいたんです。
その後、ピットの仕事に就きました。 ピットとは、ブラックジャック等の テーブルが 一まとまりになった島を言うんです。 その中で各テーブルを見て周り、ゲーミングがスムーズに公正に
行われているかを監視していました。 それからキャッシャー、 フロントデスク、セールスの仕事もやりました。 要は、一通り勉強する事を要求されていたんです。
━現在は、どういったお仕事をされているのですか? ━
今は、ファイナンス部門のマネージャーとして働いています。 主な仕事内容は、ここ以外にもあるアメリカの関連企業と日本(親会社)
とのお金のやり取りです。 ですので、直接カジノ運営には、 関与していません。 勿論、カジノのお金も動かしますが、基本的には、 社内間での資金繰りです。
その他に、ホテルの統計をとったりもします。 例えば、今日、 何部屋稼動して、どこのレストランに何人のお客様が入店して、ホテル、
カジノ収入がいくらだったか、などの統計を取りそれぞれの数字間の 相関関係を調べるんです。
相関をみると、例えばどこのレストランがどれだけ宿泊客に依存しているか など、数字間の関連性がわかります。 そういった数字を見ながら、
レストランに外部のお客様を取り込んで、 売上を上げるよう 提言をしたりもします。
━ホテルの収入源はやはりカジノですか?━
ホテル全体の収入の中で、カジノが占める割合は年々落ちてきています。 全体の売上を10分割すると、カジノが4でホテルが3。 残りを飲食2でギフトが1って感じです。
ラスベガスの税収源泉の殆どがカジノという税収体形状況に危機感を感じた前のラスベガス市長がフォーラムショップスを誘致するなど、カジノ以外
でも税金が得られる仕組み作りに力を入れだしたんです。 それをきっかけに、以前から減収傾向にあったカジノは、 ショッピング、ホテルおよび飲食に力を入れ、カジノ以外の新たな収入源を
得ることになりました。
昔は、ホテルがただ同然だったけど、 今では内装も良くしてホテルからの収入も増えているし、 レストランも 同じ傾向にあります。
今は、カジノ収入だけには頼っていませんね。
━カジノのイカサマについてはどうなんですか?━
カジノがお客様に対して行うイカサマはありません。 競争の激しい社会ですので、そういった話はカジノにとって致命傷となります。
お客様の不正、ディーラーの不正、ディーラーがお客様と組んでする 不正はあります。
カジノはこれらの不正を防ぐため機械、人を使って監視しています。 不正を行う人物はまた公表されネバダのカジノから排除されます。
カジノも、ゲーミング監視組織から徹底的に調査されます。 会計報告はもちろん、カジノ経営を左右する人物、組織についても 調査され犯罪組織と接点があるとか、カジノに好ましくない人物、組織は
徹底的に排除されます。
━日本からの変わったお客様っています?━
時々、日本から電話があるんです。 『ディーラーになりたいんですけど、どうしたらいいですか?』って。(笑) 出来ない事は無いって言いますけど、労働許可を得るのが難しい。
英語も出来ないとダメ。 ディーラーは、配るだけじゃなくて、 その場を楽しくするために喋れないといけないんです。 特殊な技術を必要としないディーラーでのビザ申請は、
まず認められないですね。
あと、三ヶ月間だけカクテルウエイトレスとして働きたいって人もいます。 容姿には自信がありますと言う話でした。 恐らく、ビザなしでアメリカに来ようと思っている人
だと思うんですけど、カジノは労働許可の無い人は絶対に雇いません。 また、カクテルウエイトレスの仕事は順番待ちが出る人気の職種です。
カジノでマネージメント職以外で、一番稼げる仕事がカクテルウエイトレス ですからね。 時給は、低いですけど、チップが良いですから、
いいホテルなら、時には一日数百ドル位は稼ぐって話も聞きます。
昔は、イースタン通りをドライブするのが好きでした。 今では建物が 沢山建ったけど、以前は何もなかったんです。 それ以外に、I-15でロスからラスベガスに着く手前にある
小高い山を左側に曲がった時に見えるラスベガスの景色も好きです。
あまり考えていない、というか全然考えてないです。 その日暮らしですね。(笑) だから休日も家でゴロゴロ。 逆に、みんなが人生設計とかしてるのを不思議に思えます。
アメリカに来るときもそうだったけど、 何事もなんとかなるものだと思います。(笑)
唯一先の事を考えたのは、学生時代の就職の時。 大学に3年くらい残っていて、その頃には30位になってたんです。 博士課程だとあまりにも専門性が強すぎて、使い様がないみたいで、
雇ってくれる所も限られてくるんです。 その時くらいかな、 先の事を真剣に考えたのは。。。(笑)
このカジノの将来の事で言えば、来年あたり フーターズとの ジョイントベンチャーになり 名前も変わると思います。 フーターズが経営参加する事で、今までとは環境が変わり
ホテル自体は、もっと良くなると思いますよ。
●取材後●
大金が動くカジノビジネスの世界でファイナンシャル マネージャーを務める公明さん。 お金の流れに常に目を光らせ、不正・イカサマを
決して許さない厳格なお人柄がインタビュー中にも 感じる事ができました。
沢山の貴重なお話有難う御座いました。
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